電気生理学実験を
オートメーション化

電気生理学実験を
オートメーション化

パッチクランプ法を用いてイオンチャネルの活性を測定するシステムです。従来のパッチクランプ法と異なり、煩雑な手作業や熟練した技術が不要で、誰でもパッチクランプ実験が可能です。
1ウェルから384ウェルの測定まで、ユーザーの要望に応じたスループットに対応した製品を取り揃えています。

使用用途:
イオンチャネルの機能構造解析
関連する疾患の研究
細胞レベルでの化合物の安全性試験/毒性試験/薬理試験/スクリーニング

測定例

SURFE²Rシリーズは蛍光プローブや放射標識リガンドを用いず、ラベルフリーかつリアルタイムに直接トランスポーター電流を測定することを可能にしました。
また、通常トランスポーターはイオンチャネルに比べて輸送率が低くなるため測定が困難ですが、それを補うために最大 10⁹ 個のトランスポーターを同時に測定することができる大きなセンサーサイズを採用し、最高の S/N 比を実現しました。
電流量が小さく検出困難、またはパッチクランプ法が適用できない起電性膜トランスポーターとポンプの活性測定に最適です。

使用用途:
トランスポーターを標的とした薬理試験
薬物動態試験

これ1台で巨大リポソーム(GUV)を簡単に自動作製可能です。
エレクトロフォーメーション法(水和させた脂質フィルムを交流電場で振動させる)により、有機溶媒フリーで直径 1~30 μm の巨大単層ベシクル( GUVs )を、高収率・高再現性で作製する世界初の装置です。

使用用途:
タンパク質の活性評価
脂質平面膜実験

測定例

脂質二重膜をMECAチップ上に形成。上図はNav、α-ヘモリシン、Kⅴ1.3及びKcsAK+チャネルのデータトレース

人工脂質二重膜を用いた実験における、脂質膜の形成/膜タンパク質の再構成/単一チャネル電流の測定を簡単に行います。
精製した目的の膜タンパク質(生体内のイオンチャネルまたは人工イオン チャネルなど)を人工的に形成した脂質二重膜上に再構成し、薬物作用の 評価や機能・構造解析を簡単に行うことができます。

使用用途:
薬物作用の評価
膜タンパク質の活性評価

FLEXcyte 96では心筋組織由来の本来の環境に類似した生理学的条件下で収縮力を測定します。CardioExcyte 96はインピーダンス測定とMEA測定が可能で、ハイブリッド心毒性スクリーニング装置として使用可能です。

使用用途:
細胞レベルでの安全性試験・毒性試験・薬理試験・スクリーニング、iPS細胞由来の疾患モデル心筋細胞の研究など

CAR-T細胞によるキリングアッセイ

ラベルフリーかつリアルタイムに、最大で6×96wellプレートでの細胞のインピーダンス変化の測定・解析が可能。システムをインキュベーターに入れたままで日単位の測定が可能なため、一度のアッセイで細胞応答に関する多くのデータを取得できます。細胞毒性、細胞増殖試験、細胞増殖抑制試験(コロニー形成阻害試験)などが簡単に実施できます。

使用用途:
CAR-T細胞キリングアッセイ、細胞毒性、細胞増殖試験、細胞増殖抑制試験(コロニー形成阻害試験)、生体バリア機能、GPCR測定など

論文情報

Assay for evaluation of proarrhythmic effects of herbal products: Case study with 12 Evodia preparations.

No Influence of Asundexian on Cardiac Repolarization.

Antidepressant-like activity of a brain penetrant HCN channel inhibitor in mice.

Enriched cell-free and cell-based native membrane derived vesicles (nMV) enabling rapid in-vitro electrophysiological analysis of the voltage-gated sodium channel 1.5.

Determination of single-molecule transport activity of OATP2B1 by measuring the number of transporter molecules using electrophysiological approach.

Functional and structural asymmetry suggest a unifying principle for catalysis in membrane-bound pyrophosphatases.

Structure and electromechanical coupling of a voltage-gated Na+/H+ exchanger.

Mechanistic Insight into the Early Stages of Toroidal Pore Formation by the Antimicrobial Peptide Smp24.

Formation of Giant Unilamellar Vesicles Assisted by Fluorinated Nanoparticles.

Enhancing the performance of a mutant pyrrolysyl-tRNA synthetase to create a highly versatile eukaryotic cell-free protein synthesis tool.

Activation energy for pore opening in lipid membranes under an electric field.

ナニオンテクノロジーズジャパン

2002年にドイツで創業した電気生理学実験の自動化を専門とする理化学機器メーカーです。2017年に日本法人が設立・国内ウェットラボを保有し、日本のお客様への万全なサポート体制を構築しております。ナニオンテクノロジーズ社の機器は業界トップシェアを誇るオートパッチクランプシステムをはじめ、iPS細胞由来心筋細胞のインピーダンス・細胞外電位・収縮力測定装置、細胞モニタリング装置、トランスポーター活性測定装置、人工脂質二重膜実験装置、リポソーム作製装置をラインナップとして取り揃えており、国内外の多くの大学・製薬・研究機関に導入されています。