リプロセルをひと言で言えば、「iPS細胞ビジネスをやっている会社」になります。iPS細胞を使った製品を本格的に事業化しているのは、世界でもまだ数社しかなく、全く新しいビジネスと言えます。
設立は2003年です。設立当初はちょっとしたバイオブームでしたが、その後、2007年から状況は一変しました。「バイオベンチャーの超氷河期」が到来し、多くのバイオベンチャーが潰れていきました。当然、我々も苦境に立たされ長く存続の危機が続きました。こうなると批判的な意見を言う人もどんどん増えてきます。それでも、我々は初心を貫き、社員一丸となって、そして多くの方にご支援いただき、危機を乗り切りました。「iPS細胞ビジネスは将来必ず大きく成長する」、また「これは絶対に人のためになる仕事なんだ」、という強い信念があったからだと思います。
最近は「iPS細胞の実用化と言えばリプロセル」と新聞などで取り上げていただくことも多くなりました。その理由のひとつは、リプロセルの製品のほとんどが「世界初」だからだと思います。
2009年にはiPS細胞から作成した心筋細胞を世界で初めて製品化し、その後も神経細胞、肝臓細胞と、「世界初」の製品を次々と生み出してきました。iPS細胞が注目される以前から、信念を持って地道に製品開発を続けてきた結果だと思います。
これから、リプロセルは新たな成長ステージに入っていきます。市場はグローバルです。現在、iPS細胞ビジネスは、日本だけでなく米国、欧州を中心に、さらに中国やインドでも成長を続けています。世界中の多くの企業や研究機関が開発競争にしのぎを削っています。リプロセルは、今後、世界に積極的に進出して「世界一のiPS細胞ビジネス」を作り上げたいと思っています。iPS細胞は京都大学の山中伸弥教授が発明された日本が世界に誇れる技術です。ビジネス面でも世界一を目指します。すでに、2012年にはアメリカに支社を設立しましたが、今後海外での活動をより一層強化していきます。
この業界は、「技術」も、「ビジネス」も、「地域」も、本当に新しいことずくめです。まさに、真っ白な紙の上に設計図を書いて、それを実際に具現化することが求められる仕事です。「自分で新しいことをやってみたい人」「新規事業を立ちあげてみたい人」には本当に面白い職場だと思います。チャンスはいくらでもあります。
iPS細胞という革新的な技術を使って、それをビジネスという形で、より多くの人々の健康やQOLの向上に貢献したい、という強い信念に共感していただける方と一緒に仕事がしたいと思っています。もちろん、新しい分野なので、苦難も多いでしょうし、誰の理解も得られないことも多いでしょう。ただ、それを乗り越えてこそ、本当のゴールがあると思っています。世界を目指し、一緒にチャレンジしていきましょう。