感染症検査|HIV|性病|新型コロナ
感染症の早期発見のための検査と安心へのサポート
HIV、性感染症(STD)、新型コロナウイルス(COVID-19)をはじめとする各種感染症は、どなたにとっても無関係とは言えない現代の健康課題です。これらの感染症の多くは、初期段階では自覚症状が乏しいか、あるいは軽微であるため、ご自身では感染に気づきにくい場合があります。
また、企業の持続的成長と従業員のウェルビーイング(心身の健康と幸福)は、現代経営における最重要課題の一つです。HIV、性病(STD)、そして新型コロナウイルス(COVID-19)に代表される各種感染症は、従業員個人の健康問題に留まらず、職場環境の安全性、生産性、さらには企業全体の事業継続計画(BCP)にも影響を及ぼしかねない重要なリスクファクターとして認識されています。
自覚症状の有無にかかわらず、感染の可能性をご懸念される場合には、HIV検査、性感染症検査(STD検査)、新型コロナウイルス検査などの感染症検査を適切な時期にお受けいただくことが重要です。これにより、万が一の感染時にも速やかに適切な治療や対応を開始でき、重症化を防ぐと共に、意図しない感染拡大のリスクを低減することが期待できます。
HIV (Human Immunodeficiency Virus)
ヒト免疫不全ウイルス
レトロウイルス科のRNAウイルス。主にCD4陽性Tリンパ球などの免疫細胞に感染し、免疫機能を徐々に破壊、後天性免疫不全症候群 (AIDS) を引き起こす。逆転写酵素を持ち、自身のRNA情報をDNAに変換して宿主細胞のゲノムに組み込む。エンベロープ表面にはgp120、gp41といった糖タンパク質が存在し、細胞への吸着・侵入に関与する。変異しやすく、薬剤耐性を獲得しやすい特徴がある。
HPV (Human Papilloma Virus)
ヒトパピローマウイルス
小型のDNAウイルスで、150種類以上の遺伝子型が存在する。皮膚や粘膜に感染し、型によって尋常性疣贅(いぼ)、尖圭コンジローマ、子宮頸がん、中咽頭がん、肛門がんなど様々な疾患の原因となる。
クラミジア
クラミジア・トラコマティス(Chlamydia trachomatis)は、偏性細胞内寄生性の細菌。特有の生活環を持ち、感染型の基本小体と増殖型の網様体の二つの形態をとる。細胞壁の構造が他の細菌と異なり、ペプチドグリカン層を欠く。主に性器や咽頭、眼などに感染し、性器クラミジア感染症、トラコーマ、リンパ肉芽腫などを引き起こす。症状が軽微または無症状のことが多く、感染の拡大や慢性化、不妊症の原因となることがある。
淋菌
淋菌(Neisseria gonorrhoeae)は、グラム陰性の双球菌。主に性器や咽頭、直腸などの粘膜に感染し、淋菌感染症(淋病)を引き起こす。線毛や外膜タンパク質などの病原因子を持ち、宿主細胞への付着や侵入、免疫系からの回避に関与する。尿道炎や子宮頸管炎などを起こし、放置すると精巣上体炎や卵管炎、腹膜炎などに進行することがある。近年、薬剤耐性菌の増加が世界的に問題となっている。
トリコモナス
トリコモナス・バジナリス(Trichomonas vaginalis)は、鞭毛を持つ原虫の一種。主に性行為によって感染し、女性の腟や男性の尿道、前立腺などに寄生してトリコモナス症を引き起こす。洋ナシ状の形態で、数本の鞭毛と波動膜を持ち活発に運動する。女性では悪臭の強い泡状のおりものや腟のかゆみ、男性では軽い排尿痛や尿道不快感などがみられるが、無症状のことも多い。
マイコプラズマ
マイコプラズマ・ジェニタリウム(Mycoplasma genitalium)等のマイコプラズマ属細菌は、細胞壁を持たない最小の細菌の一種。主に性器や尿路に感染し、尿道炎、子宮頸管炎、骨盤内炎症性疾患などの原因となることがある。細胞壁を持たないため、ペニシリン系などの細胞壁合成阻害薬は無効。症状が軽微か無症状の場合も多く、診断や治療が遅れることがある。
新型コロナウイルス
コロナウイルス科に属する一本鎖RNAウイルス。表面にスパイクタンパク質を持ち、これが宿主細胞の受容体(主にACE2)に結合して細胞内に侵入する。主に気道に感染し、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)を引き起こす。発熱、咳、倦怠感などの呼吸器症状のほか、嗅覚・味覚障害、下痢など多様な症状が現れる。変異株が次々と出現し、感染力や病原性が変化することが特徴。