新年、明けましておめでとうございます。

　リプロセルは、2003年、東大・京大発の大学発ベンチャーとしてスタートし、今年でいよいよ設立20年目を迎えることになりました。これも皆様の多大なるご支援の賜物と、心より御礼申し上げます。

　昨年は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、3月より新規事業としてPCR検査を開始いたしました。陽性・陰性の結果だけでなく、オミクロン株やデルタ株などの変異株の特定も迅速にできることを特長としており、多くの医療機関、一般企業及び個人のお客様にご利用いただいております。
　再生医療分野では、脊髄小脳変性症を対象とした再生医療製品ステムカイマルの臨床試験が順調に進んでおります。2021年5月に全被験者の組入が完了しており、今年半ばに臨床試験が終了予定です。患者様へ新しい治療法が１日でも早く届けられるよう、早期の承認取得を目指してまいります。
　iPS細胞による再生医療に関しては、筋萎縮性側索硬化症（ALS）を対象としたiPS神経グリア細胞の研究開発を積極的に進めております。当社の強みであるRNAリプログラミング技術により作製した臨床用iPS細胞を用いることで、がん化リスクを最小化し、早期の再生医療の実現を目指します。

　最後に、皆様におかれましても、幸多き一年になりますよう役職員一同祈念しております。

株式会社リプロセル 
代表取締役社長    
横山　周史