臨床検査

臨床検査/機能性評価試験(CRO向け・治験サポート・トクホ)

臨床試験/研究検査(医薬品・食品・化粧品)で実施される、様々な検査やサービスを提供いたします。

医薬品開発における臨床試験は、新しい薬の有効性や安全性を人に対して確認するための極めて重要なプロセスです。この段階では、薬物動態を把握するための検査、有効性を評価するための各種バイオマーカー測定、そして安全性を確認するための詳細な臨床検査が不可欠となります。弊社では、これらの試験で求められるPBMC(末梢血単核球)分離、検体調製、免疫細胞の機能を評価する免疫細胞能評価試験、感染症の有無を確認する感染性検査、内分泌系への影響を調べるホルモン検査、がん関連の指標を測定するがんマーカー検査など、多岐にわたる検査項目に対応し、最適なサービスを提案いたします。

食品や化粧品分野においても、その機能性や安全性を科学的根拠に基づいて評価するための臨床検査の重要性が高まっています。例えば、特定の成分を配合した食品が健康維持や増進にどのような効果をもたらすか、あるいはサプリメントがストレス状態改善にどう寄与するかを客観的に示すためには、適切な評価指標を用いた臨床検査が求められます。

これら以外にも、お客様のご要望に応じたカスタムメイドの検査サービスを提案し、研究開発から製品化までをトータルでサポートいたします。お気軽にご相談ください。

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PBMC分離

末梢血(腕などから採取する血液)から、リンパ球(T細胞、B細胞、NK細胞など)や単球といった単核球のみを選び出して分離・回収する操作です。免疫研究や細胞療法、再生医療分野などで広く用いられます。

検査検体調製

検査用に採取された検体は、検査項目や検体の種類に応じて調整(前処理)されます。複数の検査に備えて分注されることがあります。検体保管も含めて、ご要望に応じた検体調製を承ります。

免疫細胞機能評価試験

主に採取した免疫細胞が、外部からの刺激に対してどの程度、また、どのように反応するかを評価する試験です。pDC試験、NK活性検査(定性)、貪食能試験、分泌型免疫グロブリンA検査を行います。

HLA関連検査

臓器移植において、HLAの適合性の検査は必須の試験となります。HLA型を検査するタイピング、抗HLA抗体の有無を検査するスクリーング、クロスマッチ、具体的なHLA抗原の同定検査がを実施します。

感染症検査

ウイルス、細菌、真菌、寄生虫などの病原体が体内に存在するかどうか、あるいはそれらに対する抗体が体内で作られているかを調べる検査です。血液、尿、喀痰、組織などを用いて感染の有無や種類を特定します。

ホルモン検査

血液や尿などに含まれる各種ホルモンの量を測定する検査です。甲状腺ホルモン、女性ホルモン、男性ホルモン等を測定します。

がんマーカー検査

がん細胞が作り出す特殊なタンパク質や酵素など(腫瘍マーカー)の量を血液や尿で測定する検査です。PSAII、CEAII、CA125II等を検査します。

心疾患・肥満関連検査

心臓病や動脈硬化、メタボリックシンドロームなどのリスクや状態を評価するための検査です。NT-proBNP、HbA1c、コレステロール等を測定します。

その他の検査

血液、唾液サンプルから、各種のビタミン、アミロイドβ、電解質、腸内フローラ等を測定します。フローサイトメーター、ELISA、全自動免疫分析装置等を用いた検査に対応します。

郵送検査(ウェルミル・法人向け・個人向け)

「ウェルミル」は、自宅にいながら手軽に専門的な検査を受けられる郵送検査サービスです。多様なライフスタイルや健康課題に対応するため、ホルモンバランスや生活習慣病リスク、性感染症など、幅広い項目をカバーしており、個人のセルフケア意識の高まりや企業の健康経営支援のニーズに応えています。当社の臨床検査事業部が長年培ってきた経験と信頼のもと、ウェルミルはサービスを提供しています。

ウェルミルの最大の特徴は、その手軽さです。利用者は、オンラインで希望の検査キットを申し込み、送られてくるキットを用いて自宅で簡単に血液や唾液などの検体を自己採取します。採取した検体は、同梱のレターパックで返送するだけで、検査結果は後日メールで通知されます。忙しい方や、デリケートな内容の検査を人目を気にせず受けたい方にとって、非常に利便性の高いサービスと言えるでしょう。

検査項目は多岐にわたります。特にホルモン検査に注力しており、女性ホルモン(エストラジオールなど)や男性ホルモン(テストステロン)、ストレスレベルの指標となるコルチゾール、卵巣予備能の目安となるAMH(抗ミュラー管ホルモン)、さらには甲状腺ホルモンや睡眠に関連するメラトニンなど、専門的な項目をラインナップしています。また、淋菌・クラミジアといった性感染症検査など、幅広いニーズに対応しています。

ウェルミルは、個人利用だけでなく、法人やクリニック向けのサービスも展開しています。企業にとっては、従業員の健康管理や福利厚生の一環として導入しやすく、特に女性特有の健康課題や更年期による離職防止策としても注目されています。クリニックにとっては、自院の検査項目を拡充する手段として、また患者への新たな付加価値提供として活用できます。

ウェルミルは、時間や場所を選ばずに利用できる郵送検査という手軽な手段を通じて、人々が自らの健康状態をより深く理解し、主体的に健康管理に取り組むことを支援するサービスです。

※ウェルミル専用サイトはこちら。https://well-mill.com/

唾液検査キット

男性更年期(テストステロン)、女性更年期(エストロゲン(エストラジオール)、ストレス(コルチゾール)、不眠(メラトニン)に対する検査キットを提供しています。

血液検査キット

女性更年期(エストロゲン(エストラジオール)、妊活(AMH:抗ミュラー管ホルモン)に対する検査キットを提供しています。

性感染症検査キット

男性・女性のどちらでも使用可能な淋菌・クラミジア(うがい液・尿)に対するキットを提供しています。

臨床検査(医療機関向け・臓器移植(HLA)関連検査)

医療機関向けに、移植医療に不可欠なHLA(ヒト白血球抗原)関連検査サービスを提供しています。HLAは免疫に深く関与し、その適合性は臓器移植や造血幹細胞移植の成否を左右する極めて重要な因子です。

移植医療を安全に進める上で、まず患者様がドナーのHLA抗原に対する抗体(抗HLA抗体)を保有していないかを確認することが重要です。抗HLA抗体が存在すると、移植後に拒絶反応が生じるリスクが高まるため、移植前後の定期的な検査が実施されます。当社は、Luminex法を用いた高感度な「抗HLA抗体検査」(スクリーニング検査、抗体特異性同定検査)を受託しており、リスク評価に貢献しています。

これらの抗体情報と並行し、ドナーとレシピエントの最終的な適合性を確認するのが「クロスマッチ検査」です。これは、レシピエントの血清とドナーのリンパ球を直接反応させ、適合性を最終判断する検査です。

これらの適合性判断の基礎となるのが、個々人の詳細なHLA情報を明らかにする「HLAタイピング」です。DNAタイピングの国際的な標準法であるPCR-SSO法を用いて、HLA遺伝子座を解析します。この詳細なタイピング情報があってこそ、より確度の高い適合性評価が可能となります。

当社は2006年に登録衛生検査所としてリプロセル臨床検査室を開設し、日本全国300以上の医療機関との取引実績を有します。精度管理責任者、指導監督医の指導のもと、臨床検査技師が厳格な精度管理を行っています。(登録番号:第8033号(横浜市))

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HLAタイピング検査

移植を受ける人(レシピエント)やドナーのHLA(白血球の型)の種類を詳細に調べる検査です。臓器移植や造血幹細胞移植の際の適合性を判断するために行われます。
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HLAスクリーニング検査

移植を受ける人(レシピエント)の血液中に、他人のHLAに対する抗体(HLA抗体)が存在するかどうかを調べる検査です。移植前に抗体の有無を確認します。
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HLA抗原同定検査

•HLAスクリーニング検査で抗体が見つかった場合に、その抗体がどのHLA型に対して反応するのかを具体的に特定する検査です。
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フローサイトクロスマッチ検査

移植を受ける人(レシピエント)の血清とドナーのリンパ球を反応させ、患者さんがドナーに対して抗体を持っているかを高感度で調べる検査です。移植の最終適合確認に用いられます。
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nonHLA抗体検査

移植後の拒絶反応に関与する、HLA以外の抗原(例:MICA、血管内皮細胞抗原など)に対する抗体を検出する検査です。HLA抗体が陰性でも拒絶反応が起こる場合などの原因究明やリスク評価に用いられます。