リプロセルの歩み

株式会社リプロセルは、2003年に京都大学・東京大学発の再生医療ベンチャーとして設立されました。

2007年、京都大学の山中伸弥教授により、世界で初めてiPS細胞が樹立されました。その樹立実験には、リプロセルの培養液が使用され、その後、ヒトiPS細胞由来心筋細胞の世界初の上市に成功するなど、iPS細胞の分野で最先端のビジネスを展開して参りました。

2013年にはJASDAQへ上場し、現在、日本・アメリカ・イギリス・インドに拠点を有し、グローバルにビジネスを展開しています。

リプロセルは、今後もiPS細胞ビジネスとトップランナーとして挑戦を続けてまいります。

2003-2013

2003年2月

株式会社リプロセル 設立

2005年4月

ES細胞用培養液(Primate ES cell medium)の販売を開始

2006年12月

衛生検査所として登録、臨床検査受託事業を開始

2007年11月

世界初のヒトiPS細胞の樹立にPrimate ES cell mediumを使用

京都大学山中伸弥教授が世界初のヒトiPS細胞の樹立に成功した。その樹立・培養に当社の培養液である、Primate ES cell mediumが使用され、世界中でiPS細胞樹立・培養のゴールドスタンダードに。

2009年4月

ヒトiPS細胞由来心筋細胞(ReproCardio)の製造販売開始

世界初のヒトiPS細胞由来分化細胞として、ReproCardioの販売を開始した。創薬研究における安全性評価を主な目的として、使用された。

2010年6月

本社・研究所を移転(神奈川県横浜市港北区)

2010年10月

ヒトiPS細胞由来神経細胞(ReproNeuro DA)の製造販売を開始

ヒト由来の神経細胞の入手は難しく、ヒトiPS細胞の利用が強く求められていた背景からReproNeuroを発売。特に神経疾患領域は、アルツハイマー病等の新規薬の開発が活発に行われており、iPS細胞由来神経細胞のニーズが高く、多くの引き合いをいただいた。

2011年2月

ReproCELL USAを設立

米国東海岸地域を中心に販路開拓及び人的ネットワークの構築を行う。

2012年6月

ヒトiPS細胞由来肝細胞(ReproHepato Type I)の製造販売を開始

3種類目のiPS細胞由来分化細胞として、ReproHepatoの販売を開始した。大阪大学/医薬基盤研究所・水口先生の分化誘導技術を導入し、製品化を行った。

2013年6月

大阪証券取引所JASDAQ(グロース)に上場
(現 東京証券取引所グロース)

これまでの事業活動の成果が実を結び、創業10年目に上場を果たす。

2014-

2014年2月

新生企業投資株式会社と共同でベンチャーキャピタルファンド「Cell Innovation Partners」を設立

次世代の創薬・医療ビジネスの創造にフォーカスしたベンチャーキャピタルファンド「Cell Innovation Partners, L.P.」を、新生企業投資株式会社と共同で設立。

2014年7月

Reinnervate(英国)を子会社化

3次元培養デバイスの開発・製造・販売を手掛けるReinnervateの株式を取得し、連結子会社化。複数企業の買収を続けて実施し、海外進出を加速させていく。

2014年9月

BioServe(米国)を子会社化

ヒト生体試料のバンキング及び提供を手掛けるBioServe(米国)を株式を取得し、連結子会社化。

2014年10月

Stemgent(米国)のiPS細胞事業部門を事業買収

iPS細胞向け研究試薬の製造・販売を手掛けるStemgent(米国)の iPS 細胞事業部門を米国子会社 ReproCELL USA により事業買収し、同子会社名を Stemgent に社名変更。

2015年11月

Biopta(英国)を子会社化

創薬支援サービス(CROサービス)を手掛けるBiopta Limited 社の株式取得(完全子会社化)

2016年7月

英国子会社2社が合併し、REPROCELL EUROPEへ社名変更

2016年9月

米国子会社2社が合併し、REPROCELL USAへ社名変更

2016年11月

台湾のSteminent Biotherapeutics Inc.と契約を締結

Steminent社が持つ細胞医薬品「Stemchymal®」の日本における共同開発、販売契約(独占)を締結。

2016年12月

iPS細胞を作製する次世代RNAリプログラミングキットの販売開始

「StemRNA™ -NM Reprogramming Kit(現 Stemgent® StemRNA™ -3rd Gen Reprogramming Kit)」の販売開始により、国内にRNAによるリプログラミング法を広く普及させる。

2017年4月

REPROCELL EUROPE(英国)内に新施設
「Centre for Predictive Drug Discovery」を開設

REPROCELL EUROPEの各拠点にて保有していた技術リソースを一か所に集中させ、多様化する顧客ニーズに細やかに対応することが可能となった。

2018年4月

iPS細胞由来グリア前駆細胞を活用した再生医療等製品の開発を開始

米国Q Therapeutics Inc.との合弁会社「株式会社MAGiQセラピューティクス」を日本に設立し、iPS細胞由来グリア前駆細胞を活用した再生医療等製品の開発を開始。

2018年4月

Bioserve Indiaを子会社化(REPROCELL INDIA)

これにより日米欧印の4拠点に進出を果たす。

2019年5月

殿町、リプロセル再生医療センターを開設

2021年3月には、厚生労働省関東信越厚生局より「特定細胞加工物製造許可」を取得。

写真提供:神奈川県

2020年2月

再生医療製品ステムカイマル®の臨床試験開始

日本国内において、再生医療製品ステムカイマル®の第 II 相臨床試験における第1例目の被験者への投与を開始し、2022年5月には試験完了。

2020年12月

個人向けiPS細胞作製・保管サービス「パーソナルiPS」を開始

将来に備えて自身の細胞を採取し、iPS細胞を作製・保管するサービスを提供。尿からiPS細胞を作るプラン・歯からiPS細胞を作るプランの二つから選ぶことができる。自身で採取できるため、通院・来所する必要もなく、お客様の作業は自宅で全て完結する。

2021年3月

新型コロナウイルスPCR検査」サービスを開始

簡単に唾液を採取できる新規性の高いキットを郵送検査という形態で提供した。東京オリンピック2020や地方公共団体を陰で支えた。

2022年10月

ALS治療のためのiPS細胞由来グリア前駆細胞の研究開発がAMED公募事業に採択

「ALSに対するヒトiPS細胞由来グリア前駆細胞(iGRP)の細胞移植による細胞治療の企業治験開始のための研究開発」が、AMED公募事業に採択。

2022年11月

iPS細胞由来の再生医療等製品の受託製造事業の開始

2023年4月

郵送検査サービス「ウェルミル」開始

通常の健康診断では実施されていない項目(女性ホルモンや男性ホルモン、ストレスホルモン、AMHなど)を気軽に自宅で確認できる郵送検査を提供。検査キットを用いて、指先から数滴の血液、あるいは少量の唾液を簡単に検体として採取することができる。

2023年6月

腫瘍浸潤リンパ球輸注療法に関する共同研究契約を慶應義塾大学と締結

子宮頸がんを対象とした腫瘍浸潤リンパ球輸注療法に関して慶應義塾大学医学部産婦人科学教室と共同研究契約を締結。
2024年2月には、腫瘍浸潤リンパ球輸注療法(TIL 療法)の新規パイプライン化決定。ステムカイマル®、iPS細胞由来グリア細胞に続き、3つ目の再生医療等製品開発に着手した。

2024年7月

iPSエクソソーム」販売開始

iPS細胞を培養した上清から、エクソソームのみを精製・濃縮した高濃度のエクソソームを実現。iPS細胞由来のエクソソームは、論文において、老化マーカーの減少やコラーゲン産生量の維持などが報告されており、アンチエイジング効果に大きな期待が寄せられる。